終着駅

日々の思うこと

眩暈

眠気に身を委ねて瞼を閉じたその瞬間はとても穏やかな気持ちだったのに、朝目覚めたらなんだかすべてが不愉快で息苦しくていますぐなにもかも捨てたい壊したいなんて気持ちになっていた。

ひどく頭が痛む。

サイクリングしようなんて言って買った自転車も玄関で寂しげに佇んでいて、わたしはひとりぼっちで出かける気持ちになんかならないから、そんな、使われることのなく物としての役割を果たせず寂しげな佇まいすら許せなくなってきて、どこかにやってしまいたい捨ててしまいたいなんて衝動に駆られる。

全部全部自分が失態をして、心が離れていったのを認められなくて、もうどうしようもなくなっている。

この先の生活のことも考えなくてはいけないのに、考えようにも頭がまわらない。

ADHD双極性障害の治療で通っていたメンタルクリニックをキャンセルして行けずじまいになって数週間経つ。
処方されていた薬を飲まないでいると快適な面もあるが、薬で抑えられていた症状との折り合いが難しい。
薬を飲んでさえいれば家事や片付け、時間を遵守したりといったできて当たり前のことができるが、その実、飲んでいると、創造性が著しく落ちて、創作活動が一切できなくなるし、こうしてブログを書くのだってままならない。

衝動性。
いまこの瞬間も、もうなにもかも終わらせたい、そんな衝動に駆られている。
わたしが口を開けば終わるんだ。
そうする必要なんかないのに、そうしたくもないのに、なにもかもがいやで寂しくてつらくて仕方なくて、全部から逃避したくなる。

頭に浮かぶことをしたってなんの解決にもならない。
本当はわかってる。
誰かを傷つけたくもないしそうしたくもないのに、それなのに、どうせずっと辛いくらいなら今終わらせてしまったほうが楽だなんて思ったりしてしまう。
わたしの呼吸以外、秒針のみが響く部屋で、何度も何度も考えた。
それで、まずはとにかく家の掃除と洗濯をした。
片付いた部屋にいると少しばかり頭が整理されたような気がする。
そうして、わたしは自分の衝動を抑えた。
なんだか、くらくらするような眩暈がするけれど、だれかの人生の眩暈にわたしがならなくてよかった。
落ち着いたこころで、いまそう思う。